Traccia

Maruni, 2022

日本の伝統的な「からかみ」の技術からインスピレーションを得て、日本・京都にある丸二によって作成された、ウォールパネルのコレクションMaruni Traccia。丸二は、板木を使って和紙に柄をつける伝統的な「からかみ」を、何世代にも渡り受け継がれてきた技術で現在も生産し続けている数少ない会社である。Maruni Tracciaは、洗練されたからかみとその背後にある職人技を反映している。パネルの上に置かれた和紙が折り返されることで版木が現れ、柄が和紙に映る。イタリア語でTracciaは、日本語で「跡」、存在のマークを意味する。人間や動物の足跡、または生活や歴史に残された「印象」や「遺産」を示す。どちらにおいても、Tracciaは、「道」を示している。オリジナルの柄は、日本の伝統的な雲とモンスーンのイメージを現代的に取り入れたもので、メタリックな絵具を使用することで明るさを加えた。Maruni Tracciaは、日本の美学の繊細さとイタリアのデザインの力強さを組み合わせている。伝統的なアートである「からかみ」を再考することで、古くからある素材やプロセスがイノベーションへの道を示していることを思い出させてくれる。

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