Agora E

ゼロ・エミッションでサステナブルな輸送を提供しながら、香港で社会的交流を促進するようにデザインされた自律型のソーシャル電気自動車 Agora E。歴史において、対面での人との交流は人間の生活の中核であった。Agora Eという名前は、「広場」を意味するギリシャ語にちなんで名付けられた。政治、経済、社会的生活の中心であった古代ギリシャ都市の集会スペース（広場）からインスピレーションを得ている。Agora Eのメインコンセプトは、デザインを通して、人々が会話する機会をもち有意義な交流を促進することである。内装は、乗客が内側を向く円形の座席となっており、中央は立席でき、車椅子や荷物を置くオープンスペースとしても使用できる。キャビン全体にはリサイクルおよびアップサイクルされた素材が使用されており、環境への影響を最小限に抑えている。また、深みのある落ち着いた緑色を使用することで、サステナビリティーの概念を反映しつつ快適さを伝える。外観のすっきりとしたシルエットは、内部容量を最大化し（最大10人の乗客）、かさばりを最小限に抑え、混み合う都会の環境下に最適。大きなガラスパネルからは、日中は自然光が入り、特に夜には香港の象徴的な街並みを遮るものなく眺めることができる。Agora Eは、香港と中国南部の人口密度の高い都市の公共用モビリティの未来を想定したコンセプトである。この数年間、対面での人との交流が少なくなった中、Agora Eは、公共の場での人々の交流の重要性を再発見させてくれる。